まちのメモリー
千林の深夜食堂【せいもん払い惣庵】
※閉店されました
谷町線「千林大宮」駅の①番出口を出て、左に進むこと1分・・・?
あれ?通り過ぎちゃいましたか?ここです!この隠れ家的なお店です!
というわけで、本日は「せいもん払い惣庵」さんに、お邪魔します!
「せいもん払い」とは、京都・大阪の古い行事の1つで、大売出しを意味するそうです(うろ覚え)。
千林商店街には珍しく、深夜の2時頃まで営業しています。
終電に乗って帰って来たら、惣庵さんが開いてて、ほっとします~。
ちなみに、日によって、扉がひらけごましてます。
いい意味で、「千林らしくない」デザインです。
それもそのはず、こちらのオーナーは、インテリアデザインなど、店舗の企画が本業でいらっしゃいます。
「天満・梅田・北浜のような、呑み屋の盛り上がりを、ぜひ千林にも」
地元ご出身のオーナーは、全盛期の千林をご存じで、
「商店街の中に、隠れ家的な居酒屋があったらえ~な~」
と思って作ってしまったそうです。まさに、ドアをくぐると別世界です。
さらに驚きなのが・・
上の看板等、すべて元お笑いタレント「越前屋 俵太」さんのデザインだということです。
ど、どういうご関係なのオーナー・・
さて、そろそろ読者の皆様も、お腹が減って参りましたね?
ここからは、特派員がひたすら食べますので、ご安心ください。
なんと言ってもメニューに外れの無いこのお店ですが、
一番のこだわりは、どの季節でも生で提供されている牡蠣です!
オーナーが特にこだわり、季節ごとに、一番旬の産地から取り寄せています!
左が北海道産生牡蠣、右が北陸産岩牡蠣だそうです(うろ覚え2)。
もう牡蠣がドヤ顔なのか、特派員がドヤ顔なのか分かりません。
すでに特派員は酔っぱらっております。
「でも、こんな牡蠣に合うお酒なんて分からないわぁ~」
そんなあなたでも大丈夫です。
こちらのメニューに記載されていなくても、
オーナーに相談すれば、ちゃんとお食事に合うお酒を選んでくださいます。
特派員はワインとか全然分からないので、本当にもうオーナーに丸投げです。ごめんなさい。
あ、お刺身出てきましたね♪ うふふ、サワラ~。
「さっきから高級路線すぎない?呑兵衛向けのおつまみとかあるの~?」
ご心配なさらずとも、深夜食堂には意外と「ある」のです。
「牛すじの煮込みだ~!」
こちらを注文されたのは、テスさんとキヨちゃんです。さすがです。特派員に呑み屋取材は早すぎました。
さてさて、ひと段落したところで、10時くらいです。
ここまでのお客様は、紳士や女性客など、落ち着いた雰囲気をお求めの方が多そうな印象でした。
オーナーによると、近隣大学の学生が、彼女をデートに連れて来たりすることもあるとのこと。
千林にしては異色の居酒屋ですが、ニーズも多いようです。
あ、女性のお客様です!こんばんは~!
「いぇ~い☆ 友達を呼ぶときは、必ずここで~す♪」
とのこと。どうやら女友達を呼びやすいらしいです!
ところで、このお店の別の顔が見られるのは、12時を過ぎた終電後のことです。
もうちょっと、食べて待ちましょう。このトマト煮込みもおいしそうですね~。
え、箸でつかんだだけで、骨と肉が分離するんですけど?柔らか~い!
舌鼓を打つ特派員に、オーナーが出して来たのが、名物厚揚げ豆腐です。
何このボリューム・・・・・・・・・・・
ほくほく~!そして意外にも、薬味の柚子胡椒がおいし~!
ほっぺたが落ち切った特派員に、オーナーが新メニューのスープを出して下さいました。
・・・・完全に締めですね、はい。
・・・と、思ったら、12時を回っていました。周りを見渡すと・・・・・・・・・・
なんかアウトロー風なお客様たちが、いらっしゃいました!
左の方は・・・あれ? 森小路の居酒屋「松久」のお兄ちゃんですよね? あれ? あれ?
「松久をよろしくお願いしまーす!」
右の方は・・・・・・・・失礼ですが、よろしければ、取材してもよろしいでしょうか?
「10年ちょっと前まで、戯曲の作家をしていました。野江の『劇団未来』をよろしく!」
な、なるほど。
なんか凄い方々、集まって来ましたね~。
え?サインくださるんですか?ありがとうございます!
ちなみに戯曲作家の先生、尼崎で開催された近松門左衛門賞において、約2500本の応募を掻き分け、ベスト8に残った文才の持ち主のお方。
浦沢直樹のような作風と評価されたそうですので、ご興味のある方は、週後半の12時過ぎに惣庵にお越しくだされば、お話が聞けます♪
「ちょっと、ちょっと」
は、はい・・・・・!あ、新しいお客様がいらしてたんですね!
「良かったら、今市商店街で飲食やってるから、うちにも取材来て欲しいな~」
しゅ、取材のご依頼ですね!こちらにご連絡ください。
そうか、深夜までやっているから、居酒屋さんも呑みにいらっしゃるのか~。
あと、みてみて1000ピースもどうぞ
・・・・ん?このコロッケは?
「これこそ、このお店のオススメ。コロッケ」
せ、先生・・・・!ありがとうございます・・・!
戯曲作家の先生のご厚意で、新しい日本酒も頂いてしまいました。
※この日本酒は、2015/10/1時点で提供されていたものです。ご了承ください。2015年10月下旬に開封された日本酒は、ページ下部にてご紹介させて頂いております。
さ~て、そろそろ特派員、完全に酔っ払いです。帰れないかも・・・
でも特派員にはやることが・・・!!!!
この店の締めは、「鯛めし」です!オーナーすみません!お願いします!
やはりこれが無いとですね~。オーナー、本当にごちそうさまでした♪
【お店の情報】
店名:「せいもん払い 惣庵」
営業時間: 17:30~2:00
電話番号: 06-6954-9432
最大席数: 12席(多人数でお越しの際は、電話予約くださると、スムーズです)
※2015/10/21に開封されたのは、下写真「一ノ蔵 特別純米酒 ひやおろし」・「猫魔の雫 純米吟醸原酒 ひやおろし」です。お酒のメニューは、日々、変化しますので、ご了承ください☆
文 グッピー
写真 テスさん・グッピー