『週末落語』が毎週楽しめる「伝楽亭」

みんなが意外と知らない楽し千林界隈の輪。
「しらんかった輪」では、この街で活動している、おもしろそうな輪を紹介します◎

 

今回は、週末落語楽しめる「伝楽亭」を特集!

 

 

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かつて大阪のあちこちに見られた寄席や演芸場は、
時代の移り変わりとともに姿を消していきました。

 

近年になって、天満天神繁盛亭をはじめ、大阪各所で新たな寄席が開かれています。

 

千林界隈にも、『週末』にお茶代のみで落語を楽しむことができる伝楽亭が2009年7月にオープン。
高座に上がるのはプロの落語家ではなく、『平日』は会社員や主婦、学生、自営業などの一般の方たちです。
開席以来北海道から九州より総勢147名が出演し、お客さんもご近所はもちろん全国各地からのべ数千名が訪れています。

 

「表情や温度が身近に伝わる空間」「素人落語家それぞれの職業や生き方が、落語の登場人物と重なってくるのが面白い」といった感想が集まり、全国でも類を見ない落語の名所となっています。

 

 

『週末寄席』の原型は、亭主の「痛風亭らくだ」さん(牛嶋一志58歳)が、仕事の都合で所属していた落語サークルに参加できなくなり、自らの建築事務所を改装して始めた練習会にあるそう。

 

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今では、落語の面白さに魅せられたお客さんが稽古をして、高座に上がることもあるそうです。
毎週末の運営を担っている「田舎家かかし」さん(伊尾喜明51歳)は

「毎月赤字ですが、趣味代の範囲。悪い女の子に騙されて使うよりは有意義だと思います(笑)。落語は最高の道楽です」と、充実した笑顔でした。
そんな『かかしさん』は、今年3月から「伝楽亭」の2階へ移り住み、
さらには、いつも時代の半歩先を行く亭主の『らくださん』は、
自分の今後の働き方や将来を見据えて、丹波などの農作物を伝楽亭で販売したり、
出前落語を企画するなど、コミュニティは噺家の平日の生活にも影響を及ぼしている様子。

週末に留まらない、今後の伝楽亭の展開も楽しみです。

 

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【伝楽亭】

営業日:土・日曜日
営業時間9-17時
落語:11~ 14~ 16~(土曜のみ)
住所:大阪市旭区今市1-4-34
電話09025940716(田舎家かかし)
URL: http://blogs.yahoo.co.jp/io_kakashi

 

 

 

更新日:2013年06月21日| ひと