受け継がれる鉄板の技。一番おいしい一枚を食べてほしい【お好み焼き 双基】

森小路京かい道商店街で

54年続くお好み焼き店【双基】さん。

 

 

 

 

 

ふわふわなお好み焼きに濃厚なソースがよく合い、

常連のお客さんも多い人気店です。

 

 

 

 

双基さんは、
天満で焼肉店を営んでいた先代のお母様が

森小路でお好み焼き店を開いたことが始まりです。

 

 

▲店主 二代目の前田 和美さん

 

 

現在、お店を切り盛りする店主の前田さんは、

中学生の頃からお店を手伝っていたそう。

けれど、当時は自分が店を継ぐとは思っていなかったとか。

 

転機が訪れたのは27歳の時。

お父様が病気になったことをきっかけに、

お母様とともにお店に立つようになりました。

 

 

 

 

店に立ち始めた頃は、厳しい言葉を言われることも。

「お母さんに焼いてほしいなぁ」なんて言われたこともあったそうです。

 

それでも負けず嫌いな前田さんは、

「絶対、美味しいって言わしたる!」

という思いで、お好み焼きを焼き続けました。

 

「お客様に育ててもらった」と話すその言葉には、

長年お好み焼きとお客様と真摯に向き合い続けたからこその重みを感じました。

 

 

 

 

双基さんのメニューはとてもシンプル。

基本のラインナップは、54年前の創業当時からほとんど変わっていないそう。

 

お好み焼きの味付けはソースかしょうゆを選べて、

迷ったらハーフ&ハーフにもできます!

 

 

そして、前田さん自身が一番好きなのは、冬季限定の「牡蠣ネギ焼き」。

(取材時は5月。早く冬になって食べたい!)

 

牡蠣の収穫時期によって提供開始のタイミングが変わるため、

毎年“いつ始まるのか”を楽しみにしている常連のお客さんも多いそうです。

 

 

 

 

また前田さんが大切にしているのは、“安心して食べられること”。

 

「お客さんは騙せないし、安心安全なものを食べてほしい」

 

その思いから、使用する材料は国産にこだわられてます。

さらに、だし・ソース・マヨネーズまでもすべて手作り!

 

 

 

 

すべてのレシピはどこにも残しておらず

前田さんの頭の中にあるんだそう。

 

「アレルギーさえなければ、子どもさんにも自信を持って出せます」

そう語る表情からは、料理への誠実さが伝わってきます。

 

 

 

長年使い込まれた鉄板は、

しっかり馴染み、焼く前にさっと油を引くだけで自然と油が出てくるんだとか。

さらに、その日の気温や湿度、

だしの仕上がりによって、生地の状態を細かく調整しています。

 

 

 

 

焼いている最中、

前田さんはコテを生地の下に滑り込ませながら、

「まだもうちょっとやな」
とつぶやきました。

 

焼け具合は、コテを入れた時の“感覚”で判断しているそう。

 

「こればっかりは感覚。説明できひん。」

 

まさに、長年積み重ねてきた職人技!

 

 

 

 

現在、お店は前田さんが一人で切り盛りされています。

 

一人でやっているからこそ、こだわり抜けることもある一方、

お客様に提供できる数はどうしても限りがあるそう。

 

それでも、

“一番おいしいお好み焼きを食べてほしい”

という思いを変えず

細く長く続けていきたいとお話ししてくださいました。

 

 

 

文・とっしー

写真・あいあい

 

 

 

 

 

 

【双基】

大阪市旭区森小路2-3-21

TEL 06-6955-4474

営業時間 11:30〜14:00(LO)/17:00〜19:00(LO) ※売り切れ次第

定休日 月・火・日曜日

 

 

 

 

 

更新日:2026年09月04日| たべる