知らんかった輪
「子どもと一緒に親も地域も育っていく場所を」 / NPO法人子どもセンターあさひ
・子どもには、安全できちんとした食材を食べて健康に育ってほしい。
・子どものうちからできるだけ自然に触れて、自然の恵みの大切さを体験してほしい。
・子どもには小さいうちから、生の舞台芸術劇やミュージカルをみて感性を育ててほしい。
などなど、子育てに対する考え方や価値観は人それぞれですが、子どもにはできるだけ安心・安全な「本物」を経験してほしいという考えのお父さん、お母さんは少なからずいらっしゃると思います。
3歳と0歳の娘がいる僕も、そんなことを考えながらも日々の仕事の忙しさに追われ、なかなかうまくいかずもがいている父親のひとりです。
そんなことを考えているときに出会ったのが、高殿にある「子どもセンターあさひ」さんでした。
高殿の住宅街の中にひっそりと建つこの建物は、緑も多く、けいそう土の塗り壁が素敵な佇まいです。
玄関を入ると縁側風の通り土間。
絵本もたくさん置いてあって、縁側に座って子どもと一緒に読みたくなります。
センターのホールは木の香りが漂う心地の良い空間です。
無垢の木の床板なので、思わず裸足になっちゃいます!
ここでは定期的に「リラミック」(リラクゼーションリトミックの造語)や親子で一緒に楽しむプチイベント、「おやこカフェ」など、親子で楽しむたくさんのイベントが開催されています。
こんなに素敵な場所が近所にあるのに、まだまだ認知度は低いとのこと。そこでもっとこどもセンターあさひの魅力を掘り下げるべく、理事長の谷口さんにお話を伺いました。
—前身は大宮神社前にあった「子ども劇場」—
子どもセンターあさひは、今年で設立13周年を迎えました。
それまでは大宮神社の前に「子ども劇場」という前身の団体があり、谷口さんは幼少期からずっと子ども劇場に通われて、現在のベースになる舞台や自主活動に参加されていました。
今でも親子で一緒に参加できる舞台劇やオーケストラなどは、他地域からもたくさんの方が楽しみに参加されています。
[舞台劇の様子]
[子どもオーケストラ]
「子ども劇場を通して学校の友達だけでなく、ほかの地域のたくさんの友達やいろんな大人の中で育ってきたことが、今の活動の原点になっています」
そんな谷口さんも大人になり、参加する側から子どもたちを伝える側になり、あるひとつの目標を掲げられます。
—「子どもと一緒に親も地域も育っていく場所づくりを」—
「子どもがたくさんの人や社会と関わりながら、自分で考え、生きていく力をつけていく場所が必要」
という考えから、場所作りのため谷口さんら父母や青年が一念発起。
たくさんの人の支えや協力の中で、平成17年5月に「子どもセンター」が完成しました。
センターができてから、毎月の体験活動として力を入れられているのが「わくわく子どもキッチン」。
[わくわく子どもキッチンの様子]
わくわく子どもキッチンは2才から参加できます。
2才っていうと、料理を体験させるにはまだちょっと怖く感じる方もいると思います。
でもセンターでは「失敗してもいいよ、そこからたくさんのことを学んでね」の精神で子どもにできるだけ自力で体験してもらっています。
「危なっかしくて親御さんもついつい口を出したくなるんです。でもそこをぐっとこらえて子どもを見守る役目もしてもらいたい。そういう意味ではお母さん、お父さんたちも子育てを一緒に学んでいる感じです」と谷口さん。料理だけでなく、あいさつやあと片付けなど暮らしの基本の部分もセットでやる。そうすることで家でのお手伝いなども自然と習慣化するそうです。
そのほか小学生対象の「寺子屋」やキャンプや稲刈りなどの「自然体験」など楽しい活動が盛りだくさんで、とてもここでは全て紹介しきれません。
そんな子どもセンターあさひの年に1度のおまつりイベント「みんなのおまつり」が11月1日に旭区民センターで開催されます。
[去年の「みんなのおまつり」]
「これからはもっと地域に根ざした活動していきたい」ということで、地域で人気のお店たちもたくさん出店されます。
1000ピースでもご紹介させていただいた、カフェチャオッペさんやパン屋のグロワールさん、1000ピースOBメンバーのちーさんの出張サロンなどなど楽しい企画がもりだくさんです。
みなさんぜひぜひ足を運んでみてください。
子どもセンターあさひ 地域との初のコラボイベントを開催
[NPO法人 子どもセンターあさひ]
HP: http://www.kodomo-center.org
住所:大阪市旭区高殿6-17-10-201
電話:06-6951-0055
FAX:06-6951-0056
メール:asahi@kodomo-center.org
FB https://www.facebook.com/kodomo.center
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取材 いけちゃん