
こっそりみてみて

心にも体にも優しい大阪の味
「こっそりみてみて」では、気になるあの人をこ~っそりお伝えします。
今回は、 うどん屋さんをこっそり取材しました。
京阪千林駅を右に20mほど行くと、うどん屋「小ざくら」がある。
過去に店主が話していた「大阪のうどんは出汁が命」との言葉が気になり伺ってきた。
とにかく昆布とカツオの一番出汁が命。
特にカツオは火力の微調整に全神経を注ぎ込む。そして黄金の出汁を最高の状態に仕上げる。
(店主の味を気に入った人に食してもらいたい)
出汁は薄めだがしっかりとしたコクがパンチをきかせており、旨味が溢れ出す。
麺は讃岐うどんのような力強いコシはなく、女性のような柔らかい優しさを纏っている。
大阪文化は粉もんイメージが強いが、知らず知らずのうちに口にしているものである。
今回の取材で大阪の味を再発見することができた。
千林商店街の数少ない職人の確かな味を誇りに思う。
宮田幸茂(文)/岡田浩二(写真)
中村 幸一/
創業昭和14年、小ざくらの3代目大将。職人らしく頑固だが、実は照れ屋で優しい一面も。
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