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昭和のお母さん料理がずらり。仲良し家族のおもてなし【はやし食堂】
「はやし食堂」の看板を見るだけで、なぜかホッとする。
のれんをくぐると昭和の懐かしい空間がひろがる。
壁に貼られた手書きのお品書き。
豊富なおかずが並ぶガラスケース。
「いらっしゃいませ!」「お好きなお席へどうぞ!」
活気があってやさしい声。
あたたかく出迎えられて、とても居心地がいい。
125品をこえるメニュー。
どこか懐かしい昭和のお母さんの家庭料理がずらり。
大人気なのはお昼のサービスランチ。
腕をふるうのは二代目 徹さん
日本調理師学校でフランス料理と日本料理を学び、北新地の「ステーキハウス ボン」で修行。
徹さんおすすめNo.1
〈ハンバーグ ハムエッグランチ〉
子どもの頃、家庭で食べた懐かしさいっぱいのハンバーグとハムエッグ。
ほんとにやさしい味を堪能。しつこくなく、さっぱりした味は最高です。
おすすめNo.2
〈イワシフライランチ〉
イワシが丁寧に処理されて、小骨なし、魚の臭みもなし。
こちらもハムエッグ付き。
そして!
お味噌汁は別注文ですが、ぜひ!食べてほしい。
体にやさしく、体が喜ぶ日本人のソウルフード。具だくさんでとってもお出汁がきいてます。
お味噌汁のお出汁は、天満市場「天満小倉屋」の利尻昆布と鰹節でとったもの。
(JR天満駅前の老舗 「はやし食堂」から独立する以前から、仕入れは天満市場だったそうです)
お客さんのハートをつかんで離さない、ずっと変わらない味の秘密はこのお出汁だった。
ここで
「はやし食堂」の やさしさ その1
注文の中でキライなものが入っていれば抜いてもらえる(ニンジンやピーマンなど)どこまでもお客様ファースト
やさしさ その2
冷蔵ガラスケースの品々は二代目奥様 靖子さんの手作り。
季節の旬のものを味わってもらいたいと、食材選びに心をくばる。
子どもさんにもシニアの方にもうれしいメニュー。
タッパーや鍋でお持ち帰りok!
やさしさ その3
ごはんのサイズは大中小あるが、ごはんの量はこまかく調整してもらえ、感心するほどきめこまやか。
はやし食堂は今年で43年を迎える。
当初 地下鉄谷町線だけだった交通機関は、今里筋線、市バス、そしてコインパーキングが出来、本当に便利になった。
近隣の企業の方や、最近増えたワンルームの若い方、食べログを見て来られた方で「はやし食堂」は今日もにぎわっている。
仲良し林一家のほほえましさも料理に一味添えている。
初代店主 吉一さん(88)今は引退し、必要とあれば見事な包丁さばきでネギを切る。
奥様 絹子さん(81)今もとても魅力的な現役初代女将。
徹さんと靖子さんは毎年ロードバイクのイベント(淡路島一周 145Kmを10時間で走る)出場をめざし、休日は淀川から京都 嵐山や琵琶湖へ往復100Kmのトレーニングに汗を流す。
一生懸命働き、一生懸命遊ぶ。
味の秘密がここにもあった。
文:あっちゃん 写真:とっしー
取材:あっちゃん・しのぶちゃん・とっしー・ほつうさん・れいこさん
はやし食堂
住所:大阪市旭区今市2-21-8
電話:06-6951-4284
定休日:月曜日(※月2回のみ月曜、火曜 連休)
営業時間
・ランチタイム:11時~14時(※土曜、日曜、祝日は10時より)
・夜の営業:17時~20時